「planetarian」今日はじっくり語りたい!
『私は涙を流せません。ロボットですから……』
『アニメ「planetarian」 (@planetarian_pj) | Twitter』より引用
© VisualArt's⁄Key⁄planetarian project
はじめに
前回までは、「planetarian」の配信版と劇場版について「ちょっとだけ」語りましたが、今回はもっと掘り下げて「じっくり」語ります。
これはあくまでも私の感想と個人的な解釈ですのでご了承ください。
※これから「planetarian」を観る方はご注意ください※
< 前回までの記事はこちら >
- 「planetarian(プラネタリアン)」観てください! - わいのりLABO
- 「planetarian」ちょっとだけ語りたい!(配信版) - わいのりLABO
- 「planetarian」ちょっとだけ語りたい!(劇場版) - わいのりLABO
これだけは語りたい!
当初はネタバレするくらいとことん語りたいと思っていましたが、それはちょっとやめました。「これだけは語りたい!」と思うキーワードにしぼり、あくまでも私の感想と考察を中心にじっくり語りたいと思います。
~ちいさなほしのゆめ~
まずはじめに、配信版のタイトル「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」について語ります。「ちいさなほしのゆめ」にはどんな意味が含まれているのでしょうか。
私は2つ考えました。
- 「ちいさなほしのゆめ」というタイトルだから「ほしのゆめみ」という名前にしたのではいか。
- あるいは、「ほしのゆめみ」の「小さな夢」という意味で、これを重ね合わせて「ちいさなほしのゆめ」というタイトルしたのではないか。
そして、配信版の第3章「ゆめみの投影」でその答えが分かりました。
ゆめみちゃんは投影の解説の中でこのように語っています。
『どうか皆さん、ここで見た星空を忘れないでください。あなたが暗闇に迷い、本当の星空が見えなくなってしまったとき、そっと思い出してみてください。それが、小さな私の夢です。』
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第3話」』より引用
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「小さな私の夢」ですね。ということで、2番が正解ですね。
『壊れています』
屑屋にガラクタの「花束」を渡したので「壊れているのか」と聞かれ、「はい、少しだけ壊れています」と答えましたよね。
でもゆめみちゃん、実は壊れてなかったのだと思います。
配信版の最終回、ゆめみちゃんはこう言ってました。
『人間の皆様はもう戻ってこないという結論です。でもそんなはずはありません。きっと私は壊れているのだと考えました。自己診断プログラムを実行して異常を探しました。でも、異常はどこにも見つかりませんでした。きっと自己診断プログラムに未知のバグがあるのだと考えました。』
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第5話」』より引用
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とてもゆめみちゃんらしいですね。
「戻ってこないと考えてしまうのは自分が壊れているからなんだ」と考えたんですね。人間のことを信じ待ち続けた、きれいな心を持つゆめみちゃんだからこそ「はい、少し壊れています」と答えたのだと思います。
そしてこの続きの言葉も泣けます・・・(号泣)
『お客様がいらっしゃったとき、私は本当に嬉しかったです。やっぱり私は間違っていたんだ。お客様は私のことを忘れてはいなかったんだと。・・・そう考えて、本当に嬉しかったです。』
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第5話」』より引用
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「自分が間違っていた」けど「嬉しい」なんて、本当に人間っぽいです(泣)
やはり屑屋はゆめみちゃんにとって「○○」だったんですね!
『天国を(ふたつ)に分けないでください』
配信版の最終回でゆめみちゃんはこう言ってました。
泣けます・・・(号泣) 続きの言葉が気になります・・・
『神様、どうかお願いです。天国を(ふたつ)に分けないでください。ロボットと人間の(ふたつ)に分けないでください。私はいつまでも、いつまでも、人間のみなさまの・・・』
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第5話」』より引用
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気になることが2つあります。
まず1つ目に、ここの「神様」とは誰のことでしょうか。
このセリフの前にゆめみちゃんはこうも言ってます。
屑屋が「新しい職場でみんなが待ってる」、「実はお前を迎えに来たんだ」と優しい嘘をついた場面です。
『それはまるで天国のようですね。』
『お客様がどなたなのか、私はようやくわかった気がします。』
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第5話」』より引用
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多分ゆめみちゃんは屑屋を「ロボットの神様」だと思ったのでしょう。
配信版、第4章「酒に酔う」ではこう言ってます。
『「天国を・・・天国を(ふたつ)に分けないでください。」私はロボットの神様にそうお願いしたいです。』
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第4話」』より引用
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屑屋が「どなた」なのかわかったので、「ロボットの神様」であろう屑屋に『神様、どうかお願いです。天国を(ふたつ)に分けないでください。』とお願いしたのだと思います。
そして劇場版の最後に再会したときは、ゆめみちゃんが「お客様」と言った後、こんなやり取りがありました。
屑屋 『俺は客じゃないよ。』
ゆめみ『そうでしたね。』
『dアニメストア「planetarian~星の人~」』より引用
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きっと、『そうでしたね。(神様ですよね。)』という意味なのでしょう。
そして、2つ目は「天国は(ふたつ)なのか」ということです。
劇場版の最終盤、屑屋(老人)はこう言いました。
『例の門はひとつなのか?ふたつなら俺は行かないぞ。』
『dアニメストア「planetarian~星の人~」』より引用
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これって「天国」のことですよね。覚えてたんですね!(泣)
ゆめみちゃんに会えないのなら天国に行っても仕方がないってことですね。
そして屑屋はゆめみちゃんと再会できました。
門はひとつでした。天国は人間もロボットも同じ、ひとつでした。
ゆめみちゃんの「お願い」が叶いましたね。
『報われた』
屑屋のこの『報われた・・・』という一言が胸にしみます!(号泣)
『報われた・・・。その一言で、すべて。』
『dアニメストア「planetarian~星の人~」』より引用
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人生をかけて一途に今までやってきましたもんね!!
屑屋、本当に優しい人ですよね!(泣)
私もこのシーンで報われました!(号泣)
「planetarian」とは・・・
そもそも「planetarian(プラネタリアン)」の意味ってなんでしょう。
「イタリアン」は「イタリア人(イタリアの)」、「アメリカン」は「アメリカ人(アメリカの)」という意味ですよね。
では「planetarian(プラネタリアン)」は、「プラネタリウムの人」という意味でしょうか。「プラネタリウム人」?「プラネタリウムの係員」のこと?
ということは、ゆめみちゃんのことを指すのでしょうか。
劇場版のタイトルにあるように、私は「星の人」という意味なのだと思います。
最後にゆめみちゃんが『星を・・・星のことを多くの人達に伝えてくださって、本当にありがとうございます。』といっていたように、「星の伝道師」という意味があると思います。
それは「屑屋(星屋)」のことであり、「ゆめみちゃん」も含まれると思います。そしてもちろん「星の人」を引き継いだ「3人の子供たち」もです。
なので私的には「planetarian(プラネタリアン)」というのは、星のことを伝える「星の人」(星の伝道師)であり、「ゆめみちゃん」・「屑屋(星屋)」・「3人の子供たち」、そして未来の「星の人」のことを指しているのだと思っています。
「ゆめみちゃん」から始まり、「屑屋(星屋)」へバトンが渡され、さらに「3人の子供たち」が引き継ぎ、そして未来の「星の人」につながっていく・・・
この「星の継承」が「planetarian」のテーマなのかなと思います。
違ってたらごめんなさい。
と、記事をまとめていたらこの画像を見つけました!
(サンプルで申し訳ない・・・)
『配信・劇場アニメ「planetarian(プラネタリアン)」公式サイト』より引用
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私はこの画像見て泣きそうになりました。(泣)
時空を超えて、ゆめみちゃんと屑屋と3人の子供たちが一緒にいる。
ゆめみちゃんと屑屋は2人で話をしていて、子供たちは後から楽しそうに追いかけている。子供たちがはしゃいでる感じがとても好きです。
なんか、家族のようですね。
ゆめみちゃんがお母さん、屑屋がお父さん、そして3人の子供たち・・・かもしれないですね。
夢のある素敵な画像だと思いました。
他のサンプル画像もあります。ぜひ見てください。
配信・劇場アニメ「planetarian(プラネタリアン)」公式サイト
最後に
最後に「メモリーカード」について語ります。
メモリーカード
私は、「planetarian」は「継承」がテーマだと思っています。
そしてその重要なアイテムが「メモリーカード」だと思います。
今までの記事で私が「希望」と言ってたのは、このメモリーカードのことです。
『dアニメストア「planetarian~ちいさなほしのゆめ~第5話」』より引用
© VisualArt's⁄Key⁄planetarian project
「希望」と言ったのは、一つは「他のロボットの存在」と、二つは「星の人を受け継いでいく」ということです。
1つ目については、きっと屑屋もその可能性を信じて、人生をかけて世界中を探して旅をしてきたのだと思います。劇場版では、「もしかしたら・・・」という可能性もあったわけですが、それよりも劇場版のラストが素敵だったと思います。
2つ目については、ゆめみちゃんから屑屋へ受け継がれ、3人の子供たちへ受け継がれました。そして今後も未来の「星の人」に受け継がれていくと考えたからです。
「ゆめみちゃんの魂」と言えると思いますが、未来に延々と受け継がれていくことで、それは永遠の存在になると思うからです。
「planetarian」は切ない物語ですけど、こういう夢や希望があるので好きです。
御礼
今回もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
配信版、劇場版、そして今回語らせていただいたので、「planetarian」については、これでほぼ語れたと思います。
でもまだ終わりません!
今度は、小説、ドラマCD、「星の舟」などのコンテンツについて語りたいと思います。お楽しみに♪
『よろしければ、お一ついかがでしょう』
『配信・劇場アニメ「planetarian(プラネタリアン)」公式サイト』より引用
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『プラネタリウムはいかかでしょう。
どんな時も決して消えることのない、
美しい無窮のきらめき・・・・・・。
満天の星々がみなさまをお待ちしています』
『配信・劇場アニメ「planetarian(プラネタリアン)」公式サイト』より引用
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